探偵の知識

個性的な仕事内容で、収入も人よりちょっといいという探偵稼業。折からの不景気も手伝ってか、志願者はそれなりに多く、まだまだ増えている。なかには、「飲み屋で探偵の名刺をバラ蒔きたい！！」なんて不純な動機の人もいたりして・・・・。
でも、この業界は慢性的な人材不足に悩んでいるというのが現状なのだ。新聞の折り込み、インターネットのホームページ、さらにはタウンページにまで求人広告を出し、常に人材を募集している探偵社がほとんど。
規模拡大のために求人している業者も少なくないが、志願者が増えているにもかかわらず、慢性的な人手不足に陥っているのは、ひとえに辞めていく人が多いから。
そこそこの収入を得られて、女のコにも人気（女探偵はなぜか周囲の男のに不人気
だが）という職業だが、それなりにツラい商売でもあるのだ。
まずは、なんといっても、肉体的なツラさで辞めてしまう人が多い。張り込み、聞き込み、尾行などなど、探偵の業務内容は、どれも慣れないうちはキツいはず。
新米の場合、先輩の2時間前に現場入りして、いろいろな準備をしなければならないということもある。とくに、夏場はバタバタと辞めていってしまう。ひと夏もてば長期的にやっていけそうな自言をもてるが、この時点で半数近くに脱落してしまうのである。探偵志願者には、夏からのスタートをオススメ。
精神的にもたない人もいる。商売柄、ドロドロした人間模様を見せつけられてメゲてしまったり、1回失敗しただけで辞めてしまうことも少なくない。この商売、いつまでも過ぎたことをひきずっていては成り立たないのだ。人それぞれ性格的なものもあるし、職業的な適性というものもあるから、なんともいえないところではあるが。
あと、とりわけ不足している女探偵の退職理由として多いのが、結婚や彼氏の反対。世の男性がたは、自分の奥さんや彼女が探偵であることに理解を示してくれない。「オレをとるか、探偵をとるか、どっちにする？」といった問答の結果、「残念ですけど、結婚するので辞めさせていただきます•••」ということになってしまうのである。
213年前までは女探偵の扱いが悪かったこともあったが、現在、わがガルエージェンシーでは、女探偵の待遇はよろしゅうございます。「われこそ！！」という女性は、ぜひぜひお待ちしております。もちろん男性の志願者もですけど。
ただし、「他にやることもないし、探偵でもやるか••••・」というような消極的さではやってはいけない。探偵という仕事がどういうものかを知り、それを楽しんでできなければ長続きはしないと断言しよう。